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資産運用 取材協力=さくらパートナーズ/吉住京子さん
資産運用
投資の種類

これから投資を始める人たちにぜひ知っておいて欲しい基本があり、「投資の3原則」と言う。「長期投資」「複利」「分散投資」の3つを指し、以下にそれぞれの特徴を挙げていく。
長期投資
短期投資は「いつ買うのか」「いつ売るのか」というこの2つのタイミングを間違わず売買する必要があり、リスクが高い。そのため投資の上級者でない限り、この方法は難しいと言われている。
一方、長期投資は、一度投資した資産を持ち続けることを指す。ハイ・リスクな投資方法ではないため、メリットとして「無駄な売買の手数料を払う必要がない」「毎日ニュースや株式チャートを見てハラハラすることがない」「キャピタル・ゲイン税にディスカウントがある」といったことがある。もちろん、長期で資産を保持するためクオリティーの高い投資内容を選ばなければならない。また、シニア世代にとっては資産を守る目的から保守的な投資内容にすることも大切だろう。しかし守るだけではなく、インフレ対策なのか、資産の価格上昇率や配当金を目的とするのか、などの個人の必要性に合った投資内容を選ぶことが重要となる。
分散投資
分散投資は、投資リスクを下げることを目的とする。1つの資産クラスや株に集中することで上昇している時は良いが、下落した時の財産の損失は大きな影響を及ぼす。分散投資でできることは2つだ。
- 投資信託の利用
投資信託は、さまざまな会社に投資する。例えば、100万円を投資するとして1社の株だけを購入することもできるが、オーストラリア国内にある30社に投資できるとするとどうか。どちらの方がリスクは低いだろうか。もしくはインデックス・ファンドや上場投資信託(Exchange Traded Fund/ETF)など、多くの会社に投資しているファンドを利用することもできる。もちろん投資上級者や好きな会社に投資したいという場合は異なるが、投資先の数を増やすことでリスクを軽減できるはずだ。
- さまざまな資産クラスを混ぜて投資する
「資産クラス」と言うとイメージが湧きにくいかもしれないが、オーストラリアやアメリカ、海外の不動産や定期預金、国債などの海外政府の債券などは、資産クラスと呼ばれる。価格上昇率を目的としてハイ・リスク、ハイ・リターンのものから、ロー・リスク、ロー・リターンのものまで資産クラスを分散、混ぜ合わせることでリスクを抑えられる。前年はすごく良かった資産クラスが、今年も来年もリターンが多いとは限らない。また投資リターンの9 0%は、「資産クラスの分け方で決まる」と言われている。
複利

アインシュタインに人類最大の数学的発見と言わせたこの複利は、どのような原理なのか。
まず単利から。例えば、100万円の貯金を10年、毎年の金利が10%の物に投資したとする。毎年10万円ずつ増えるので、10年で100万円、元本の100万円と合わせて200万円となる。
複利の場合、前年までに付いた利子に、更に利子が付く。そのため、2年目は110万円に「10%の金利=11万円」、3年目は121万円に「10%の金利=12万円」の金利が付き、10年後には259万円になる。
単利は10年で2倍、複利は2.59倍となる。同じ条件で30年投資したとすると単利は400万円、複利は1,745万円となっていく。支払われる利率や配当金を利用して再投資し、長期投資することで時間と複利を味方にできる。
その他のポイント
この他にも、シニア世代は考慮するポイントが幾つかある。
1つはアクセス。家のような大きな資産があっても現金にはしづらい。そして万が一に備えて現金が手元にあるという融通性を考える必要がある。
2つ目は収入と税金。毎日の生活に現金が要るため、頻繁に利率や配当金が支払われる投資形態ならばキャッシュ・フローの管理がしやすい。今までの貯蓄はできるだけ、無駄な税金をセーブし、家族に多く残したいと考えるだろう。税金に有利なスーパーアニュエーション(以下、スーパー)やアカウント・ベースド・ペンション(ABP)、ボンド、アニュイティーなどを利用し、特にスーパーやABP、アニュイティーなどからの収入は無税なので、うまく利用すべきだ。しかし、成人した子どもに株やスーパーを残す際は、税金が掛かることもあるため注意が必要。
3つ目は、資産を次の世代に残すことを考えておくこと。資産を自分が渡したい人やチャリティー・グループなどに残すために遺書を書くことが大切である。投資方法によっては名義変更が簡単にでき、子どもや孫、チャリティー・グループに渡せるものなどもある。
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